僕が齋藤 健吾 (ケンゴ) と腰を据えて話したのは、2023年1月のことでした。
その頃、僕はその当時やっていた仕事を退くことを決めており、次のことを具体的に考えていました。そんなときにケンゴの話を聞いたのです。
彼は独立を考えていました。彼は一流の醸造家です。だから、独立を考えるのは自然でしょう。珍しい話ではありません。それなら彼の独立を投資という形で支援しようか、と彼の話を聞きながら考えていました。
しかし、彼のこの言葉を聞いたとき、「投資じゃなく一緒に働きたい」と思ったのです。
「僕の醸造のゴールはビール作り自体というより、飲み手の笑顔なんだよね」
人と人を繋げ、笑顔を広める。それが自分の人生の目的なのだと気がついていた当時の僕にとって、ケンゴの言葉は胸に響きました。彼のゴールと僕のゴールは同じだと。
それなら投資だけするのではなく、一緒に身体を張ろう。こうして、僕の次の仕事はブルワリーの立ち上げに決まったのでした。
そして、そのときにおそらくYMBのミッションも決まったのだと思います。
Yellow Monkey Brewing
Founder & CEO 駒田 博紀