駒田博紀、北海道マラソンの応援隊長やってきました。

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おはようございます。Yellow Monkey Brewing (YMB) 代表の駒田です。

先日、8月31日に開催された「北海道マラソン」に行ってきました。とはいっても、ランナーとしてではありません。「応援隊長」としてでした。

なんで僕がそんなことをやってきたのか、その舞台裏を今回はお話してみようと思います。

北海道マラソンとのご縁

それは2022年に遡ります。

僕がかつて勤めていたスイスのスポーツブランド「On (オン)」が、北海道マラソンのスポンサーになりました。

大会は8月の最終日曜日。その前日と前々日の金曜日と土曜日が、EXPOです。Onジャパンが任されたのは、大会参加Tシャツ2万枚の提供と、EXPOへのブース出店。

そして、マラソン当日の25km地点「前田森林公園」の特別エイドステーションの運営でした。

ここを通り過ぎる約20,000人のランナーにペプシコーラと水を提供し、雪玉を渡して身体を冷却してもらい、マッサージガンで疲労困憊のランナーの足腰を癒やさせていただきました。

これは僕の体感ですが、20,000人のランナーの内、5%程度はこのマッサージを受けていただいたと思います。つまり、約1,000人にマッサージをした計算になります。レースが終わった後、僕の足腰も凄まじい筋肉痛に襲われたのは良い思い出です。

レース前のEXPO、レース期間中の大会Tシャツ、レース当日の特別エイドステーション、レース翌日のコミュニティランと、「北海道マラソンを丸ごと楽しんでもらいたい」という願いで、北海道マラソン事務局と一緒に大会を作り上げたのでした。

2022年から2024年までの3年間、Onジャパンは北海道マラソンのスポンサーとなりました。

Onジャパンを退職しても続くご縁

そして時は流れ、2025年2月末。東京マラソンEXPO。

2013年から関わり続けてきたOnの仕事を2024年2月末に退いた僕は、奇しくもその1年後、Yellow Monkey Brewing の人間として東京マラソンEXPOのRuntripブースにいました。

「Runtrip」とは、「もっと自由に、楽しく走れる世界へ」を掲げて2015年に創業された会社です。ランナーのためのアプリを提供・運営するIT会社であり、イベント会社でもあり、メディアでもあり、物販を行う会社でもあります。

そのRuntripの代表取締役・大森英一郎さん (英ちゃん) とは、Onジャパン時代から仲良くさせていただいていました。彼の掲げる世界観と、僕自身の目指すものがとても近かったこともありますし、何よりも彼はとても良い男なのです。

そんな英ちゃんと「一緒にビールを造ろう」ということになり、そのビール「GOHOBI Lager & IPA」を東京マラソンのRuntripのブースで販売していました。

Onジャパンを離れても、思い出深い東京マラソンEXPOに関わることができて、僕は静かに感動していました。

少し遠くに見える Onのブースを眺めながら、「GOHOBI Lager & IPA」をランナーの皆さんに手売りしながら、僕はまるで人生が一周したかのような感覚を覚えていました。

北海道マラソン事務局の二人

そんなとき、北海道マラソン事務局の方々が Runtripブースに現れました。

「おおっ!久しぶり!!ここで会えるとは思わなかったよ!!」

肩を叩いてハグをして彼らとの再会を喜んでいる僕に、彼らはハッとした顔を見せてこう言いました。

「そうか!駒田さんがいたんだ!!」

なんのことだろうと思いながら、「俺はどこにでもいるよ」と若干意味不明なことを述べる僕を見て、さらに確信を深めたような二人。

聞けば、今年2025年の北海道マラソンから、Onジャパンはスポンサーを外れるとのこと。Runtripは変わらず関わってくれるが、北海道マラソンとシドニーマラソンの予定が重なるため、英ちゃんを始めとするメンバー3人が現場に来られないとのこと。

ちなみに、英ちゃんは2024年のレース当日、コース最終盤に設けられた「チアゾーン (応援ゾーン)」で全ランナーを応援しまくっていました。その英ちゃんが、今年はいない。EXPOや特別エイドステーションを盛り上げたOnもいない。事務局の二人は、若干の悲壮感を漂わせながら、そのように説明してくれたのです。

「そうかそうか、大変だのう……」

そのように相槌を打つ僕に対して、グッとがぶり寄る感じで近づく二人。

「駒田さん、チアゾーンに来てくれませんか!?」

「行く」

即答で答えました。この二人が僕を頼ってくれるなら、応えなければ。

もし英ちゃんがOKを出してくれたなら、Runtripチームの一員として北海道に行くことを約束しました。

ちなみに、後日英ちゃんからは「よろしくお願いします!」と連絡をいただいたのでした。

Runtripチアゾーン 4時間一本勝負

それから半年後の8月末。

僕は北海道マラソン 41.5km地点「北海道庁」の Runtripチアゾーンにいました。

僕が自らに課したミッションは、一言で言えば「恩返し」。Onジャパン時代から支えてくれたランナーたち、北海道マラソン事務局の皆さん、Runtripのみんな。昔も今も彼らに抱いている想いを、応援とハイタッチという形で表現しようと思いました。

トップ選手が駆け抜けた10:40から、最終ランナーが通り過ぎた14:30までの約4時間。

MCの岡田さんやシンガーソングランナーのSUIさん三津家貴也さんくれいじーかろさんと共に、僕は力の限り声を張り、腕を伸ばし続けました。その結果、声はガッサガサに枯れ、腕は痺れ、首も腰も痛みました。

それでも、あれほど心が満たされる時間というのは稀だと思いました。

なぜなら、応援とはエネルギーの交換。

「チカラをもらいました。ありがとうございました」と声をかけてくれるランナーがたくさんいましたが、実は僕こそチカラをいただいていたのです。

みんなの走る姿に勇気をもらい、ハイタッチで元気をもらい、笑顔で背中を押されました。だから、お礼を言いたいのは僕の方なのです。

速かった人も、そうでなかった人も、惜しくもフィニッシュラインに辿り着けなかった人も……

みんな、ナイスランでした。本当にありがとうございました。

Yellow Monkey Brewing

Founder & CEO 駒田 博紀

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