おはようございます。Yellow Monkey Brewing (YMB) 代表の駒田 博紀です。
昨日、YMBブルワリー1周年記念イベントを開催しました。嬉しいことに、朝から晩まで多くの方にお越しいただきました。
お越しいただいた方、お越しいただけなくても各地で応援いただいていた方、改めてありがとうございました。おかげさまで、ビールを1年間造り続けることができたのだと、改めて実感しました。

※ じゃんけん大会で暴れるダンディズムの図

その昨日リリースされた二つのうちの一つ、それが「Jalapeño Mexican Lager (ハラペーニョ・メキシカンラガー)」です。
神奈川県・二宮町の「マナカファーム」さんで育ったハラペーニョを、僕を含むYMBスタッフ総出で収穫。手にした20kgの青々としたハラペーニョのうち、一部は仕込み段階で、残りは発酵中に投入し、しっかりと香りと刺激を引き出しました。
ちなみに、収穫したハラペーニョをすぐに車でブルワリーまで運んだのですが、車内がハラペーニョのアロマで満ちたため、軽く目がシパシパしましたよ。
このビールのベースは、メキシカンラガーです。低アルコールで軽やかに仕上げつつ、ハラペーニョの鮮やかなアロマと、目が覚めるようなピリッとした刺激が一口目から心地良く広がります。
このビール、本当に不思議です。
グラスを口に近づけた時点で、ハラペーニョの青さをツンと感じます。「うわ、このビール何!?」と思うでしょう。
一口飲むと、その辛さに驚きます。ハラペーニョを入れている他のどんなビールよりも、僕は辛さを感じました。
なのですが……二口目、三口目と進めていくうちに、コーントルティーヤを思わせるような甘みをより感じるようになっていくのです。
辛くて、同時に甘い。その矛盾が混乱を生み、飲み終わる頃には「そういうこともあるのか」と何故か納得してしまいました。
神奈川県・二宮町の「マナカファーム」さんとの出会いは、YMBスタッフの知人からの紹介。「風よけとして植えられているレモングラスでビールを造れないか」……という相談が、そもそものきっかけでした。
サンプルを届けてくれた農園オーナー・山本さんと話すうちに、実はハラペーニョも栽培していて、一部は売り切れずに廃棄してしまっていると知りました。その瞬間、ケンゴの中で閃きが。
YMBでは、必ず現地に足を運び、生産者さんと直接話しながらインスピレーションを得ることを大切にしています。今回も例外ではなく、二宮の畑へ。
その場で齧ったハラペーニョの辛味と爽やかさ。山本さんの想い、畑の風、実の力強さ……それら全てを受け取って、この「Jalapeño Mexican Lager」が生まれたのです。
そんな「Jalapeño Mexican Lager」は、YMBウェブショップで販売を開始しています。
辛いのが大嫌いな人には決しておすすめしませんが、辛いのが嫌ではない人、新たな体験を楽しんでみたい人には、自信を持っておすすめします!実際、昨日のイベントでも、大好評でした。
それでは、次のブログで、また!
Yellow Monkey Brewing
Founder & CEO 駒田 博紀